ニュース&トピックス

News & Topics

お知らせ 2026/03/19

【実務】4月からの保険料率変更ポイント

 2026年4月より、企業の給与計算実務に直結する複数の保険料率改定が実施されます。今回の改定は、既存の料率変更だけでなく、新制度の開始が重なるため、経営者や総務担当者の皆様には例年以上に細かな確認が求められます。

新制度「子ども・子育て支援金」の徴収が開始(2026年4月分/5月納付分~)

 「子ども・子育て支援金」は全世代で子育てを支える仕組みとして導入されるもので、健康保険料に上乗せする形で徴収されます。2026年度の支援金率は0.23%とされており、健康保険料と同様に労使折半で負担します。
※注意※
「子ども・子育て支援金」は従来から事業主が全額負担している「子ども・子育て拠出金」とは全く別の制度です。拠出金が事業主のみの負担であるのに対し、今回の「支援金」は医療保険(健康保険)料に上乗せされ、労使折半で負担することになるため、従業員の給与から控除が発生することになります。企業としては、手取り額への影響と事前の周知が不可欠です。
【参考】こども家庭庁「子ども・子育て支援金制度について」
   https://www.cfa.go.jp/policies/kodomokosodateshienkinseido
 

健康保険・介護保険料率の改定(2026年3月分/4月納付分~)

あわせて健康保険・介護保険料率も改定されます。協会けんぽ(福岡県など)では、医療分が10.31%から10.11%へ引き下げられる一方、介護保険料率は1.59%から1.62%へ引き上げられます。
※注意※
社会保険料(新設された「子ども・子育て支援金」含む)は「翌月徴収」が一般的であるため、多くの企業では健康保険・介護保険料は4月支給給与から、新設された子ども・子育て支援金は5月支給給与から反映させることになります。(「当月徴収」の事業所様は当月支給からの改定となるためご注意ください。)
【参考】協会けんぽ「令和8年度の保険料率に関わるお知らせ」
   https://www.kyoukaikenpo.or.jp/LP/2026hokenryou/
 

雇用保険料率の改定(2026年4月1日以降の給与計算~)

雇用保険料率については、現行の1.45%から1.35%へと0.1%引き下げられ、労使双方が0.05%ずつ軽減される方針です。雇用保険は「その月の給与」に対して計算するため、4月1日以降に締日を迎える給与計算から新料率を適用します。
【参考】厚生労働省「令和8年度の雇用保険料率について」
   https://www.mhlw.go.jp/content/001672589.pdf​
 

実務担当者が取り組むべき準備

4月支給給与(翌月徴収の場合は5月)からこれらの新料率を適用できるよう、システムの更新や、混同しやすい「拠出金」との違いを含めた従業員への説明など、早めの準備をお勧めいたします。
一覧へ