令和5年度の助成金が厚生労働省より公表されました。今年も昨年に引き続き雇用に関する様々な助成金が準備されていますが、今回、両立支援等助成金（介護離職防止支援コース）の内容が大幅に拡充されました。
  １．社内の介護休業制度を利用　　受給額増加　　

①　休業取得時
介護支援プランを策定し、プランに基づき対象労働者が合計５日以上の介護休業を取得	28.5万円→30万円
②　休業復帰時
上記休業取得時の助成金を受給し、 対象労働者を同プランに沿って原職等に復帰させ、３か月以上継続雇用	28.5万円→30万円

　
２．介護両立支援制度を利用　　受給額増加

介護両立支援制度について、介護支援プランに沿って一定要件以上利用（合計20日以上の利用等）

28.5万円→30万円

３．【新設】業務代替支援加算
１．の介護休業に関して職場復帰時の助成金を受給した事業主のうち、以下のＡ、Ｂに該当する事業主に加算

Ａ．新規雇用
介護休業をする被保険者の当該介護休業期間について当該被保険者の業務を処理するために、必要な労働者を 　雇い入れ、又は派遣元事業主から労働者派遣の役務の提供を受けた場合	30万円
Ｂ．手当支給等
介護休業をする被保険者の業務を当該事業所に雇用される他の労働者が円滑に処理するための措置を講じた場合	5万円

４．【新設】個別周知・環境整備加算
１．の介護休業、２．の介護両立支援制度のいずれかについて助成金を受給した事業主のうち、以下のＡ及びＢの措置を実施している事業主に加算

Ａ．介護離職防止支援コース助成金の対象労働者に対する個別周知の実施	15万円
Ｂ．仕事と介護を両立しやすい雇用環境整備の取組の実施

  　両立支援等助成金（介護離職防止コース）はどれか一つの取り組みだけではなく、組み合わせることが可能であり、それによって助成される額も変わってきます。