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お知らせ 2020/07/28

令和元年度「過労死等の労災補償状況」が公表されました

厚生労働省は、令和元年度の「過労死等*1の労災補償状況」を取りまとめました。

厚生労働省は、過重な仕事が原因で発症した脳・心臓疾患や、仕事による強いストレスが原因で発病した精神障害の状況について、平成14年から、労災請求件数や、「業務上疾病」と認定し労災保険給付を決定した支給決定件数(令和元年度中に「業務上」と認定した件数で、令和元年度以前に請求があったものを含む)などを年1回、取りまとめています。

*1 「過労死等」とは、過労死等防止対策推進法第2条において、「業務における過重な負荷による脳血管疾患若しくは心臓疾患を原因とする死亡若しくは業務における強い心理的負荷による精神障害を原因とする自殺による死亡又はこれらの脳血管疾患若しくは心臓疾患若しくは精神障害をいう。」と定義されています。
 

結果のポイント

  • 過労死等に関する請求件数は2,996件前年度比299件の増
  • 支給決定件数は725件前年度比22件の増となり、うち死亡(自殺未遂を含む。)件数は前年度比16件増の174件。
 

脳・心臓疾患に関する事案の労災補償状況

■請求件数は936件で、前年度比59件の増。
■支給決定件数は216件で前年度比22件の減となり、うち死亡件数は前年度比4件増の86件。


               脳・心臓疾患の労災補償状況

           脳・心臓疾患の請求、決定及び支給決定件数の推移

■時間外労働時間別(1か月または2~6か月における1か月平均)支給決定件数は、「評価期間1か月」では「120時間以上~140時間未満」33件が最も多くなりました。また、「評価期間2~6か月における1か月平均」では「80時間以上~100時間未満」73件が最も多くなりました。

 

精神障害に関する事案の労災補償状況

■請求件数は2,060件で、前年度比240件の増となり、うち未遂を含む自殺件数は前年度比2件増の202件。
■支給決定件数は509件で前年度比44件の増となり、うち未遂を含む自殺件数は前年度比12件増の88件。

               精神障害の労災補償状況

           精神障害の請求、決定及び支給決定件数の推移

■時間外労働時間別(1か月平均)支給決定件数は、「20時間未満」が68件で最も多く、次いで「100時間以上~120時間未満」が63件となりました。

■出来事別の支給決定件数は、「(ひどい)嫌がらせ、いじめ、又は暴行を受けた」79件、「仕事内容・仕事量の(大きな)変化を生じさせる出来事があった」68件、「悲惨な事故や災害の体験、目撃をした」55件の順に多くなりました。

詳細は厚生労働省HPにてご確認ください。
厚生労働省HP「令和元年度「過労死等の労災補償状況」を公表します」
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_11975.html

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